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2023.10.12

〈 書籍取り扱いのお知らせ|D library 〉 折坂悠太 (歌)詞集

音楽活動10周年を迎える歌手 折坂悠太さんの本を扱わせていただけることになりました。
歌い続けてきた62曲の(歌)詞集のほか、ライブでのみ披露している詞や未発表の新作詞、書き下ろしのエッセイ4編も納められています。
特典のオリジナル歌詞ステッカーもございます。

■ 折坂悠太 (歌)詞集
「あなたは私と話した事があるだろうか」
著者:折坂悠太
出版社:WORDSWORTH(good and son)
編集:山口博之(good and son)
装丁:山田和寛+佐々木英子(nipponia)

ご購入の際は注文カードをお持ちになってまるまつ食堂のレジまでお声がけくださいませ。

折坂悠太 公式HPより


詞をまとめる作業は、長年使ってきた道具に手入れをするような感覚でした。
ひときれのパン、ナイフ、ランプ。生き抜くために、今一度持ち物チェック。
どうぞ私のかばんを開けて、私をかばんに忍ばせてください。
編集の山口博之さん、装丁の山田和寛さん、関わってくださった全ての人に感謝します。

— 折坂悠太


<ためらいと抵抗の詞学>
折坂さんの強烈な個性である歌声や歌唱法、メロディやリズムといった”歌唱”の要素から離れた、もうひとつの独創、言葉=”(歌)詞”を私たちはどんな響きで読むでしょうか。

折坂さんは都合のいい言葉で私たちを安易な納得へと誘いません。言葉にできないものに対して、わかったような言葉で誤魔化すことをせず、目をそらさずに見つ続けるのです。熱狂に巻き込まれることなく傍観するのでもなく、淡々と熱く、ためらいながら、抗いながら、私たちの方を向いています。

折坂さんは私たちに何を話しかけようとしているのか。

歌に乗せて“聴く”だけの言葉ではない、読み、想像し、対話するものとしてこの(歌)詞集をつくりました。ひとり静かにこの本を開き、自分だけの読み方で時間を過ごしていただけたらうれしいです。

— 山口博之(good and son/WORDSWORTH)

WORDSWORTH
版元であるWORDSWORTH(ワーズワース)は、ライブラリーや書店のブックディレクションや編集を中心に本にまつわる様々な仕事をしているgood and son(代表:山口博之)内の出版レーベル。
WORDSWORTHは、イギリス・ロマン派の詩人ウィリアム・ワーズワース/William Wordsworthの名前に由来します。個と想像力を創造性の源泉としたロマン派の詩人たち。ロマン派が産業革命へのある種のカウンターとして存在したように、現代において個の言葉と想像力は、時代の大きな流れに対していかなるWORDS WORTH(価値ある言葉)として存在することができるのか。問いとして、対話相手として存在する価値ある言葉を求め、社会に投げかける。WORDSWORTHは、そうした本づくりを目指しています。