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2024.11.22
day
立冬の旧庭改修
こんにちは、I.D.Worksスタッフの髙橋です。
山口市は一気に冬の気候になりました。きっと街中の紅葉が鮮やかに深まるのもあっという間ですね。
okizaの旧庭は以前から庭師さんが入って下さっているのですが、先日食堂の改修がひと段落しました。
改修の日は天候に恵まれ、早朝から作業がスタート。たくさんの土や肥料、下草や木々が運び込まれました。
大きな紅葉の植え付けでは「風神雷神のように対にさせたい」と話す声が聞こえ、こちらまでわくわくする気持ちになりました。
食堂の中庭は室内のお客様席/外のベンチ席/library側の通路など、眺める視点が複数ある構成なのですが、仕上がったお庭はどこから見ても見通しが良く立体的。飛び石の表情や木々一本ずつの枝葉まで慈しむことができるようになっています。
元来の池の輪郭がよく分かるようになったことも嬉しい変化です。
庭師の仕事は木々や花、素材ひとつひとつの魅力を見出し、見立てながら風景を生み出すこと。既にあるものを使いながら、自然のバランスを探る過程を少しだけ覗かせていただく時間でした。
今日も中庭を歩いた時、懐かしく新しい、まるで過去と今を行き来するような感覚を覚えました。変わらない美しさがある一方で、時代の移り変わりとともに庭の趣意にも変化が生まれ、時にはその美しさも更新されていくのかもしれません。
そして紅葉を植えた場所にいた赤い実のピラカンサは2座側へお引越し。
ここは半日陰になりやすいのですが、パッと目を惹く赤が風景を華やかにしてくれています。これまでとは異なる環境ですがゆっくり慣れてくれますように。