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2024.12.23
day
旅路を辿る
12月13日~15日の3日間、末廣英里さんによる写真展「たびのはなし」が開かれました。
4か月かけてアジアやヨーロッパなど25か国を訪ね歩いた末廣さん。夏には萩市「俥宿 天十平」さんで開催された同名の写真展が素晴らしい時間になり、この度会場を移して2回目の開催となりました。
茶日月さん、loolさん、アテコテさん、D Libraryそれぞれに置かれた写真はまるでずっとそこに飾られていたかのように馴染んでいました。
写真からその日常を想像して言葉を辿って思いを巡らせて。地球というひとつの星に、異なる文化がひしめき合って、これだけの暮らしがある。たった1枚に写る風景に人々に、なんて豊かな物語があるのだろうとどきどきしながら自分自身も旅をするように楽しみました。
そんな素敵な仕掛けは展示に限らず路地のあちこちで。
会場に納まりきらない写真たちを映像とともにQ&A方式で振り返るミニシアターをはじめ、午後には”おはなしお茶会”が毎日ひらかれ、旅をイメージした茶日月さんのお茶、la petite mameさんのモロッコ菓子を味わいながら旅話に耳を傾けました。
また週末loolさんの間でオープンするconvivialからは原口珈琲さんが焙煎したばかりの豆で淹れる珈琲を堪能しました。
そして個展中日は架空酒場「タバーン」が一夜限りのオープン。末廣さんが出会った異国の料理を再現し、食卓を囲む時間も特別でした。
個展が幕を閉じた翌日は移動遊園地が去った後のような寂しさを覚えましたが、写真を通して出会った国々の鮮やかさ、柔らかな眼差しは色褪せることなく心に残っています。
このようなご縁をいただけたこと、とても嬉しいです。ありがとうございます。