blog

2022.11.29 day

秋のなかに、森のなかに

こんにちは。スタッフの髙橋です。
11月最後の週末に、okiza7座のアトリエKOYAで木工のワークショップが開催されました。
今日はその時の様子をお伝えします。

講師は山口市宮野で木のものづくり、作品制作をされている斎藤稜さんです。

ノミを手に一枚の木板から彫りだしていく木彫りは、古くから根付く手仕事のひとつ。
今回は1回(2時間)で完成するちいさなお皿、3回(計6時間)通って完成するパン皿、好きなお皿のかたちを選んで思い思いに削り出していきます。

銀杏や楠木、朴ノ木などの木屑が増えていくにつれ、小屋いっぱい木の香りが漂ってまるで森のなかにいるかのようでした。

目の前の木に集中しながら木の音を聞いていると、心地の良い没入感に浸っていきます。深く静かにゆっくりと。
ふうっとひと呼吸置いた途端に瑞々しい感覚もわいてきました。

文字や模様を焼き付けたらよく磨いてオイルを塗りこみます。
軽くて丈夫でやさしくて、木の温もりは触れてこそ感じられるものです。

食事を盛り付けたり、トレーや小物入れにしたり、使いこんで時間が経つにつれ、もっと味わい深く愛着のわくものになりそうですね。

この日は温かく木彫りに集中すると暑さを感じるくらいでしたが、葉陰の木漏れ日が美しく、寄り添うようにゆらめいていました。
秋から冬にうつろう季節のなか、ものづくりをこんなふうに皆さまと楽しめて嬉しいです。

ご参加くださった皆さま、斎藤さん、ありがとうございました。