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手から滲むもの
こんにちは。
I.D.Worksスタッフの髙橋です。
à tes côtésさんのopenから2か月が過ぎ、月日の早さを感じています。
工事の着手は初夏のころ。人けの少ない路地でしたが、店主さん、さまざまな分野の職人さん、スタッフなど携わる人の手が増えるにつれ、その様子は少しずつ変わっていきました。
梁や土壁、建具。地層のように積み重なった暮らしの痕跡を読み解くようなリノベーション。
それはokizaのwebサイトに綴られている à tes côtésさんの文章を読んで抱いた印象に似ていました。
いつかの記憶をそっと包み込む姿勢に「文は人なり」ということをしみじみと感じます。
ひとつひとつ、のびやかに命を全うしている花束やアレンジ、リースたちを見ていると、まるでお守りみたいに「大丈夫だよ」と言われている気持ちになります。
色やかたち、肌さわり、生まれた国や環境も違うはずなのに、 à tes côtésさんの手に掛かると花の個性が心地よく共鳴し合う。
山口の土から作られるうつわも、はるばる遠い海を越えて届く暮らしの道具も同様に、人の手が宿す揺るぎない美しさにハッとさせられます。
openの2日間、さまざまな人が訪ねていた風景は想いや祈りが穏やかに循環していて、これまでひっそりと佇んでいたokizaも深く呼吸しはじめているようでした。
なんでもない日もいつもと違う出来事も、花や手仕事を傍らに分かち合い、慈しむ。
その力に癒されつつ湧き上がってくる気持ちは、きっと思う以上に尊いものです。
à tes côtésさん、改めてご開店おめでとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
そしてloolさん、茶日月さん、水ノ上窯さん、原口珈琲さん、La petite mameさん、遅ればせながら素敵なひとときとおもてなしをありがとうございました。