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2025.07.23 day

金を継ぎ、種を蒔く。新しい風景の匂い

6月はokizaの金継ぎ月間でした。
今年も東京目黒から常田朝子さんがいらしてくださり、現代金継ぎのワークショップをひらいていただきました。

作家が手がける1点もの。
家族から譲り受けた蓋つきのうつわ。
家族が作ったスプーン。
長年使って愛着が増しているコップとお皿。
友人から贈ってもらった小皿。

参加者さんから持ち込まれたうつわはどれも大事にされてきた理由があって、暮らしをずっと見守ってきた想い出たちを想像してぽかぽかした気持ちになりました。

ワークショップの多くを占める作業は黙々と手を動かすことです。今に心を注いでいく時間。
くっつけたり削ったりの工程をひとつずつ重ね、集中が深まるにつれて心もゆっくりと洗われていきました。

金箔をのせて仕上がったときは、元の姿以上に素敵になった嬉しさと、やりきった清々しさと。心を満たす気持ち良さ。
全員が良い顔をしていて、写真を撮ったり、お互いのうつわをにこにこと見合っている時間もとても良いものでした。
これからもまた新しい輝きで、それぞれの暮らしのなかで大事に愛でられていくのでしょう。

少しの名残惜しさを感じながら参加者の皆さんと「また来年ここで」とお別れをして。
イベント名の“種々”の通り、種蒔きが実を結びつつあるのかもしれないと思えたひとときでした。

期間中はsetteさんのRoots Rose Radish予約販売会も同時開催でひらかれました。
場所は路地奥の小さなギャラリー。貝殻のコンパクトをひらいて天然の柔らかな香りを確かめるたび、宝箱を開けるような瑞々しい気持ちになりました。

その隣の窓辺では原口珈琲さんがコーヒースタンド形式で迎えてくださって。
路地に漂う豆の香りとひらけたオープンな雰囲気が心地よく、路地の風景に新しい可能性を感じています。

また来年も皆さんとお会いできますように。
okizaを訪ねてくださりありがとうございました。